世の中、推せるものはたくさんある。

 

※推せるもの=好きなもの、こと

 

特に私は、昔から趣味がない人間だと思っていた。

 

けれど、よく考えたら昔からお絵描きが好きだったし、漫画セットを母親に買ってもらってからは漫画を描くようになったし、暇さえあれば自由帳に落書きをして、オリジナルのストーリーを考えひとりだけで楽しんでいたし……

それって趣味なんじゃないだろうか。

 

というか自分も「お絵描きが趣味」「漫画を読むことが趣味」って思っていたし、プロフィール帳みたいなのにそう書いていた気がする。

 

 

でも、じゃあ、なぜ。

 

私はいつから「趣味」を失ってしまったのだろうか。

 

 

大学時代から怪しくなっていった「私の趣味」

 

たぶん、中学と高校はそれなりに趣味の活動を楽しんでいたと思う。

 

小説サイトをつくって自分の作品を投稿していたし、イベントに行ったこともある。

 

でも、大学時代からひとり暮らしを始めて、まわりにもおたく趣味の子がいなくて、ブログやたまに作品は書いていて、地元の同じ趣味の子と遊ぶことはあったけれど、そういう趣味をほとんど表に出してはいなかった。

 

私生活も授業にバイト、3年からは就活があったし、彼氏もいた。

 

あ、でも大学からは毎日私服だから、しょっちゅう自転車をこいで色々な服屋に買い物に行っていた。

 

この頃から、私の趣味が

 

漫画、お絵描き→ショッピング

 

になっていったのだと思う。

 

 

 

 

一般企業に就職。思い返せば、それでも好きなことをやっていた

 

就職して仕事が始まり、学生時代よりは忙しくなったものの、お給料やボーナスなどで好きなだけお洋服を買ったり、付録つきの雑誌を買ったり、自分の好きなことや趣味にお金を使っていたように記憶しています。

ゲームソフトとか、たまに漫画とか、ヘアアクセとか、キッチングッズとか、お菓子とか。

 

一人暮らしということもありますが、この時代は何も考えずに「浪費」傾向にありました。

 

ただなんとなくその時欲しいと思ったから買う。

買っておこうかなと思って買う。

使わないのに、何の役に立つかわからないのに買う。そしてすぐ捨てる。

 

もったいないという意識はありながらも、勢いよくお金を使っていましたね。。

浪費してはいましたが、この頃も自分の好きなもの・ことはちゃんと見えていた。

それは本格的にファッションブログを始めて、自分の気持ちを言葉にするようになったことが影響しているのかもしれません。

 

 

 

 

転職・独立…金銭面に困り趣味よりも生活のために働く日々

 

新卒で入社した会社は「ここにいればくいっぱぐれることはないかも」と思うくらい安定していたのだけれど、ライターとしてどこまでやっていけるのか、自分の力を試したくなって退職。

次に入った会社は、正社員前提のアルバイトからのスタートでした。

時給1,000円、夜勤だったから深夜手当はつきますが、とにかく生活するためにガンガン働かなきゃって感じで、辛かったです。

 

趣味のことに多少費やす時間とお金はあったものの、貯金の方を優先するようになりました。

仕事はそこそこやりがいがあって任されることも多かったのですが、精神的・体力的にじわじわ追い詰められていく感じで、退職しました。

 

ブログで感じた「書くことの楽しさ」に加え、2社目の会社では「書くことでお金をもらうこと」をリアルに体験でき、また自分がそこそこ評価されるライターであることに気づきました。

あと、毎日文章を書き続ける体力と、毎日新しいアイディアを生み出す忍耐力もここで培ったかな。(アイディアってぽっと出てくる時は楽なのですが、毎日やっているとアイディアが尽きてきて、自分との勝負になります)

 

その後色々あり、独立。

1年間、フリーランスのライター&ADとしてWebサイトの記事執筆や構成・ライターやクライアントとのやりとりを経験しました。ライター以外にも編集者をやりましたが、やっぱり私は書く方が好きだな~と思いました。

 

 

話がそれてしまいましたが、独立してからはずっと通帳とにらめっこしていた感じ。

毎月どんどんお金が減っていくんですよ。

このままじゃやばい、でもなかなか筆が進まない。みたいな。

月給20万円分を毎月安定して稼ぎ続けることの大変さを実感しました。

 

この頃、漫画とか服はほとんど買っていなかったのですが、鈴木このみちゃんに本格的にはまり、以降、ライブとか行くようになりました。

鈴木このみちゃんの音楽が、この頃の自分にとって、日々の潤いでしたね。

今はもっと、テンションを上げるとか、楽しんで聴いています。

当時はめちゃくちゃ必死だったので、音楽に救われているような感じでした。

 

 

 

 

派遣社員とライターの両立により生活面・精神面で安定

 

1年間のフリーランス生活の後、就職できるのか不安もありましたが、派遣の仕事がすんなり決まったので晴れて派遣社員として働き始めることになりました。

オフィスカジュアルな服装で、毎日通勤!

転職して夜勤のライター、フリーランスをしていた頃とは全く違う生活(そもそも夜型→朝方にシフトチェンジしたしね)、さらに記事をたくさん書かなくても時給でお金がもらえるのが本当に神だと思いました。

会社ってありがたいシステム……!!

 

派遣では何社か働かせていただき、いずれの会社もすごく良くしていただきました。

迷うことや悲しいことがなかったわけではないですが、フリーランスで生活に苦慮していた頃に比べるとずいぶんぜいたくな悩みだったと思います。

金銭的に安定していると、やっぱり気持ち的にすごく安定するというか。その面においての心配はしなくていいんだ!と思うとすごく気持ちが楽になりました。ひとつのプレッシャーから解放される、みたいな

 

この頃から少しずつ、自分の好きなこと(ファッションとか音楽とか)にお金を使いだすようになってきます。前はライブグッズまでは手が出せなかったけど、Tシャツくらい買えそう、みたいな。

金銭的に余裕があると、生活のために必要最低限の暮らしじゃなくて、自分の気持ちを充足させるための色々なものにお金をかけられるのが嬉しいです。

 

でもまだまだ、フリーランス時代に感じたお金の不安から抜け出すことができず、以前よりも自分に対して厳しくなりました。財布の紐が固くなり、自分自身に「買っちゃダメ!」ってストップをかけるような。

もちろん、それが良い時もあるでしょうが、常にそういう状態で「これは精神衛生上良くない」と思いつつも、これと言った手をうてていませんでした。

 

あと、フリーランスになった時からこの時もずっと

 

自分がやりたいこと・好きなこと

 

について悩んでいました。

 

 

やりたいこと・好きなことがわからない

 

「やりたいことがわからない」「好きなことがない」「好きなことがわからない」

↑悩んでいる期間中は、何度もこのワードで検索しました。

 

大好きだった「文章を書く」ということも、お金を得るための「手段」になってしまい、毎日求められる記事を書くことに苦痛すら感じていました。

そして、お金がないと欲しい服やグッズが買えない。ライブにも行けない。

ただ生きるために「今月はあと何円稼がなきゃ」と自分にプレッシャーをかけ続ける日々。

 

 

大好きなことがどうでもよくなり、霞んでしまうくらいこの時期はとにかく必死でした。

その代償と言ってもいいのでしょうか。自分のやりたいこと・好きなことを我慢しすぎてわからなくなってしまったのです。

 

もし自分が好きなことややりたいことを我慢しないでいたら、破産してしまうのではないか

毎日生活するだけで必死なのに、今お金をたくさん使ってしまったら、将来暮らしていけるのだろうか

 

こういう不安が、私の頭の中を占めていました。

 

派遣社員を始めてから、金銭面での不安は減ったように思いましたが、それはフリーランスのように「その日いくら稼ぐか」というプレッシャーから解放されただけ。

派遣社員の将来性とか、結婚とか考えるといつまで今の仕事を続けるのか、いつか正社員にならないといけないのではないか。80歳までにどのくらいの貯金が必要なのか、etc…

 

先のことを考えると、今がおろそかになります。

今自分が好きなもの・やりたいことから目をそらして、先の不安ばかりを考えていました。

 

 

だから、好きなものややりたいことがわからなかったのです。

正確には、自分で見えないようにしていた。すべては自分がそれを望んだのです。

 

 

 

 

 

再度独立!やっと気づいた「自分の好きなこと」「今やりたいこと」

 

まだまだこれだけじゃないかもしれないけれど。

今、自分のやりたいことや好きなものが再び見えるようになってきました。

 

それは魅力的な作品に触れたからでもあるし

適応障害になって強制終了した私が、親に頼らざるを得ない状態になったから見えたものでもあるし

そういう状況から、身銭を切って経験しようともがいたからでもあるし

 

色々なきっかけを経て、今少しずつ、気付いた私のこと。

 

今と将来への不安で見えなくなっていたけれど、いつだって。

いつだって好きなこと・やりたいことはいつでも私のそばにあった。

 

過去を振り返って、自分が何を好きだったのか、どんなふうに好きだったのか、どれくらいお金と時間を割いてきたのか。好きなことに関するエピソードを一生懸命思い出そうとすること。

そうするうちに、自分が昔はまったものとかの記憶が掘り起こされて「こんなに好きなものがあったな」と思い出していく。

 

で、そこから自分の現在までの記憶をたどる。

そうすると、いつから好きなこと・やりたいことが見えなくなってしまったのかに気付く。

 

 

そうして、今の自分で好きなこと・やりたいことをやってみる。

お金と時間を使って、実際に体験してみる。

 

そうすると、やっぱりこれが好きだったんだって実感できる。

もっと好きになる。

日常へのモチベーションが高まる。

お金をうまく回せるようになり、必要な分のお金が入ってくる。

 

この好循環、文章で見るだけではなかなか実感できなかったけれど、

今の自分はそれをひしひしと実感しています。

 

特別、すごいことじゃなくても良い。

偉いことじゃなくても良い。

犯罪行為はダメだけれども、立派なことじゃなくても良い。

 

とにかく自分の「好き」「やりたいこと」を掘り起こすことに妥協してはいけない。

自分の好きややりたいことが、自分の人生を彩るのだから。

 

 

 

私はこれからも、私の「好き」や「やりたいこと」をどんどん模索していく。

もちろんためらってなかなか動けないこともあるかもしれない。

リスクが大きいと感じるほど、躊躇してしまうと思う。

それでもできる限り、自分の人生を豊かにしていきたいから。

 

自分の人生を楽しく充実させることに、貪欲になろう。